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能登復興と文化 粘り強く支える 被災輪島塗販売会 北鎌倉で31日から

2026.10.24
 能登半島地震で被災後、ボランティアらが洗って手入れした輪島塗の漆器が、31日から11月3日まで、神奈川県鎌倉市の「北鎌倉 たからの庭」で販売される。「輪島塗レスキュー漆器販売会」は4回目。発災3年が近づく中、能登の復興と日本文化を支える市民の粘り強い取り組みが続いている。(篠ケ瀬祐司)

 2024年の震災後から漆器の「救出」や洗浄に携わってきた「レスキュー漆器販売ボランティア」の渡辺直乃さん(58)らが企画・運営を担う。販売会を重ねるごとにボランティアが増え、今回は15人ほどが集まった。

 洗浄・保管場所を提供している福聚寺(横浜市保土ケ谷区)で19日に行われた作業に加わった藤沢市の女性(61)もその一人だ。「買うだけでいいのかな、文化を廃れさせていいのかなとの思いから、少しでもお手伝いができたらと参加した。洗ってみて、輪島塗は普段使いできるほど丈夫なのだと気付いた」

 検品すると、ひびや塗りの一部欠けで販売できない漆器も一定程度出る。渡辺さんらは、金継ぎの要領で直せないかと考えている。渡辺さんはやわらかな笑顔で語る。「そうして持ち主の手元に戻して、また使ってもらう。そんな循環ができたらすてきですよね」

 販売会は午前10時半~午後3時。400点以上が販売される。「洗朱(あらいしゅ)」と呼ばれる鮮やかな器も並ぶ予定だ。売り上げは経費を除き漆器の持ち主や漆器保管団体に届けられる。