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広がる地域日本語教室 長崎県内で14自治体、住民との交流の場に

2026.09.15
 在留外国人の増加にともない、長崎県内の自治体などが運営する地域日本語教室の取り組みが定着してきた。県国際課が支援して、現在は14市町で運営されている。
 南島原市の公民館で8月30日に開かれた教室「日本語ひろば」。ネパールやイタリアから特定技能の資格や留学などで来日している17人の外国人と、9人の地元住民らが参加し「おはなし すごろく」と呼ばれるゲームを楽しんだ。
 サイコロを振り、すごろくで止まった場所に書かれた「あなたのなまえのいみは」「あなたがすきなたべものは」などの質問に日本語を使って答え、会話をする。
 雲仙市で特定技能で農業に従事するネパール人のバルさん(26)が「あなたがすきなことばは」という問いに「ありがとう」と答えると、周りから感嘆の声が上がった。
 進行役は、島原市で島原国際日本語学校を運営する小渕見早(みさき)校長(40)。2023年度に島原地区の3市で始まった日本語ひろばのコーディネーターを務め、今年度は年間20回を計画している。
 教室のテーマは、島原城でのはかまの着付け体験、防災知識、ごみの分別の仕方、交通ルール、地元のお正月料理など多岐にわたる。外国人が地域社会に慣れ、住民と知り合い、交流をはかるのが狙いだ。
 地域の日本語教室は、以前から一部の市やボランティアによって運営されており、2022年度に県国際課の推進事業が始まった。現在は島原半島の3市のほか、長崎市や佐世保市、西海市や新上五島町など計14市町で開かれている。
 県内の在留外国人の数は2025年末で1万7477人。2014年末の8295人から倍増し、県全体の人口比は約1.42%となった。
 絶対数は長崎市など都市部が多いが、地域産業や農業に従事する外国人も増えている。人口比でみると、西海市3.79%、雲仙市2.71%、松浦市2.23%、島原市2.18%の4市が2%を超えた。地域日本語教室が求められる理由だ。
 南島原市の教室で進行役を務めた小渕さんは「外国人が来られるときに来てもらえるよう、教室を長く続けていくことはとても大事。ここで知り合って、困りごとなど気軽に話ができるようになっていければいい」と話した。(エリアリポーター・松下英爾)