ボランティア関連ニュース(外部記事)

  • 子ども・教育
  • 地域活性・まちづくり・観光
  • スポーツ

球児の夏 愛かける夏 第108回全国高校野球選手権島根大会が開幕

2026.07.12
 第108回全国高校野球選手権島根大会(県高校野球連盟、県教育委員会、朝日新聞社主催)が11日、出雲市の県立浜山公園野球場で開幕した。開会式では、38校37チームの選手たちが晴れ渡る空の下、堂々とグラウンドを行進。スタンドから大きな拍手がわいた。開幕試合は益田東が出雲を下し、2回戦進出を決めた。
     ◇
 開会式は午後3時に始まった。入場行進曲に合わせ、昨年優勝校の開星を先頭に38校37チームが次々と入場。選手たちは夏への一歩を踏み出した。
 県高野連の水津則義会長は今年の第108回大会のキャッチフレーズ「やっぱり野球を愛してる」を引き合いに、「野球が好きだからこそ、ここまで頑張ってきた。大好きな野球を存分に楽しみましょう」とエール。
 県教育委員会の井手久武教育長は「次の世代を担う小学生や中学生の記憶に残る熱戦を繰り広げてくれることを大いに期待している」とあいさつした。
     ◇
 38校を代表して選手宣誓を務めたのは大東の内田一茂主将(3年)。地域に応援をお願いするだけでなく自らも地域を応援しようと「ボランティアや子供向け野球教室など様々な体験活動に参加させていただき、人間力の向上に努めてきた」と3年間を振り返った。
 リニューアルされた県立浜山公園野球場についても触れた。「甲子園のように大きく、美しいグラウンドに改修された。すばらしい環境で野球ができ、応援してもらえる幸せをかみしめています」。感謝の気持ちをたっぷり込めて締めくくった。
     ◇
 始球式でマウンドに上がったのは、出雲市の神西野球スポーツ少年団の投手・今岡晃成さん(11)と、捕手・嘉藤優陽さん(12)。打席には同少年団OBで出雲の柘植陽太主将が立った。
 大きな拍手と緊張感に包まれる中、今岡さんが投じた一球は嘉藤さんのミットに収まった。今岡さんは「楽しかったけど、ちょっとコントロールをミスしてしまった」と悔しそうに振り返り、緊張した理由については「球場の雰囲気に少し圧倒された」と話した。
 ボールを受け止めた嘉藤さんも「やっぱり楽しかった」と笑顔で振り返った。
     ◇
 (11日、第108回全国高校野球選手権島根大会1回戦、益田東8―1出雲)
 「笑顔を忘れず、全力で大好きな野球を楽しむこと」。開幕試合で益田東と対戦した出雲の柘植陽太主将(3年)は、最後の夏の大会を迎えるに当たって、そう心に決めていた。
 試合は五回まで両チームの投手の投げ合い。どちらが先制するかの緊迫した展開が続いた。しかし、六回に二死から益田東の猛攻に遭い、一挙5点を奪われた。
 それでも遊撃手の柘植主将は笑顔を絶やさなかった。チームを鼓舞し、益田東の二盗を阻止。七回の攻撃では、先頭打者として出塁。盗塁も成功させ、反撃の起点を作った。
 さらに八回には無死満塁の場面でマウンドに上がり、二死まで打ち取ったが、最後に安打を許し、ゲームセット。マウンドに崩れ落ちた。
 試合後、涙を浮かべながらも「楽しかった」と柘植主将。「3年間早かった」と振り返った。(堀田浩一、高田純一)