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能登の青空、再会の願いこめた鯉のぼり200匹 今年は川の上にも

2026.05.02
 石川県珠洲市大谷町の海に面した空き地で、約200匹の鯉(こい)のぼりが空を泳いでいる。震災からの復興を歩む地域に、多くの人に戻ってもらいたいとの願いをのせて、海風にはためいている。
 大谷町では、こどもの日が近づく時期に「大谷鯉のぼりフェスティバル」が開かれてきた。40年ほど前に地域の若者たちが、まちおこしのために大谷川の上をわたすように鯉のぼりを掲げたのが始まりだった。
 その大谷川は2024年の能登半島地震で大きな被害を受け、川の護岸工事が続く。
 24年は開催が見送られたが、昨年は空き地に場所を移し、震災ボランティアをきっかけに移住した若者たちと地域の「かつての若者たち」が一緒に鯉のぼりを揚げた。そして今年は空き地だけではなく、川の上にも3列だけロープをわたした。
 4日には「大谷鯉のぼりミニフェスティバル」として午前11時から、地域の獅子舞や揚げ浜式塩田で歌われてきた砂取節(すなとりぶし)、馬緤(まつなぎ)キリコ太鼓などが披露される。
 実行委員長の酒谷(さかや)空(そら)さん(24)は大谷地区の生まれ。珠洲の隣の能登町で育ったが、震災後に大好きな海で漁師になろうと戻ってきた。「小さい頃から見てきた鯉のぼりが、この時期に揚がるとうれしい。震災で地域の外に出てしまった人も、帰ってきて再会できる機会にしたい」と話している。(上田真由美)