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千葉・御宿の「ヴァイオリンの家」が閉館へ メキシコとの交流拠点
2026.03.25
メキシコとの交流や、地域の文化活動の拠点となっていた「黒沼ユリ子のヴァイオリンの家・日本メキシコ友好の家」(千葉県御宿町須賀)が3月末で閉館する。85歳の黒沼さんは「『日本で一番メキシコに近い場所』で活動でき、幸せでした」と話している。
バイオリニストの黒沼さんは1940年、東京生まれ。チェコ留学で知り合ったメキシコ人の人類学者と20歳のときに結婚し、夫の母国に移住。80年にはメキシコ市で音楽院を開き、30年余りで千人以上を指導した。音楽院からは国内外で活躍する演奏家が巣立っている。
老後は日本で暮らしたいと、2014年に姉の俊子さん(89)と御宿町に移住した。知事を務めた堂本暁子さんに町を紹介され、さらにメキシコとの古くからの縁を知ったからだった。
1609年、メキシコへの帰路に沖合で難破したスペイン船の乗組員300人余りを、住民たちが救助した縁で、日本と両国の交流が始まったという歴史が御宿にはあった。
黒沼さんは、御宿駅から延びるヤシ並木の通り沿いに3階建ての木造家屋を購入し、改装。1、2階にメキシコの民芸品や書籍、各国のバイオリン人形1千体余りを展示し、その公開を2016年10月に始めた。3階のホールではミニ演奏会やスペイン語講座、オペラのDVD上映会などを開いた。
この10年、俊子さんやボランティアの協力を得ながら来場者に応対してきたが、黒沼さんは「物忘れもひどくなり、お会いしたことのあるお客さんも思い出せない。階段の上り下りもつらいんです」と、笑顔で閉館の理由を語った。
土日祝日に公開してきた「家」の一般公開は今月29日が最後。ただ、メール(casa.violin.930@gmail.com)や手紙(〒299・5106 御宿町須賀478の2)で申し込みがあれば、平日でも個別の対応をするという。(原口晋也)
バイオリニストの黒沼さんは1940年、東京生まれ。チェコ留学で知り合ったメキシコ人の人類学者と20歳のときに結婚し、夫の母国に移住。80年にはメキシコ市で音楽院を開き、30年余りで千人以上を指導した。音楽院からは国内外で活躍する演奏家が巣立っている。
老後は日本で暮らしたいと、2014年に姉の俊子さん(89)と御宿町に移住した。知事を務めた堂本暁子さんに町を紹介され、さらにメキシコとの古くからの縁を知ったからだった。
1609年、メキシコへの帰路に沖合で難破したスペイン船の乗組員300人余りを、住民たちが救助した縁で、日本と両国の交流が始まったという歴史が御宿にはあった。
黒沼さんは、御宿駅から延びるヤシ並木の通り沿いに3階建ての木造家屋を購入し、改装。1、2階にメキシコの民芸品や書籍、各国のバイオリン人形1千体余りを展示し、その公開を2016年10月に始めた。3階のホールではミニ演奏会やスペイン語講座、オペラのDVD上映会などを開いた。
この10年、俊子さんやボランティアの協力を得ながら来場者に応対してきたが、黒沼さんは「物忘れもひどくなり、お会いしたことのあるお客さんも思い出せない。階段の上り下りもつらいんです」と、笑顔で閉館の理由を語った。
土日祝日に公開してきた「家」の一般公開は今月29日が最後。ただ、メール(casa.violin.930@gmail.com)や手紙(〒299・5106 御宿町須賀478の2)で申し込みがあれば、平日でも個別の対応をするという。(原口晋也)