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J3松本山雅が取り組む農業・食育 体作りの基本を考えて
2026.03.22
サッカーJ3・松本山雅が、農業や食育に取り組んでいる。一見、つながりがなさそうな分野。プロスポーツチームがなぜ、農業や食育なのか。
3月12日昼。長野県生坂村の生坂保育園で、園児たち37人がランチルームに集まった。給食で出されたのは、園児たちが松本山雅のスタッフと一緒に、村内で育てた青大豆「あやみどり」を使った豆ご飯。保育士が「あやみどりを食べると強くなれるし、サッカーがうまくなるよ。しっかりかんで食べてね」と呼びかけた。
園児たちは、給食の直前にサッカーを教えてくれた松本山雅のスタッフと一緒に味わった。「枝豆と同じ味がする」と話したり、おかわりをしたりする子もいて、松本山雅のスタッフと楽しい時間を過ごした。
松本山雅が農業に取り組み始めたのは2018年からだ。「スマイル山雅農業プロジェクト」と名付けてまず、松本市南東部の遊休農地約3千平方メートルに地元の農家や農産物直売所、障害福祉サービス事業所と一緒に、あやみどりの栽培を始めた。
あやみどりは、今の長野県野菜花き試験場で開発された。試験場は松本山雅のホームタウンでもある塩尻市にある。あやみどりは地元で生まれた品種の上、クラブカラーの緑色のため、栽培する農作物に選ばれた。
Jリーグの各クラブは地域貢献を目指し、「ホームタウン活動」として、講演やサッカー教室開催などに取り組んでいる。松本山雅は「農業従事者の高齢化や農地の荒廃が地域の課題」と考え、この活動の一環で遊休農地の活用を模索。栽培が比較的容易な青大豆の生産を提案したという。
この8年間で、プロジェクトで活用されている遊休農地は松本市や安曇野市、朝日村、生坂村で、計7カ所に広がり、25年度は400キロほどが収穫された。
松本山雅からは、プロ選手を目指すジュニアチームの小学4~6年生がプロジェクトに参加している。地域の農業者とともに種まきや草取り、収穫などを担っている。現役や元選手が参加することもある。
プロジェクトが始まった当初から関わる松本山雅育成部の久保翔さん(38)は「子どもたちに、サッカー以外の多種多様な経験をしてもらうとともに、体作りの基本となる食について考えてもらう活動にしたい」と話す。
収穫されたあやみどりは、松本市周辺の小中学校や保育園の給食などに使われている。売り上げは、収穫されたあやみどりの選別作業を担っている障害福祉サービス事業所の工賃やジュニアチームの育成費などに充てられている。
松本山雅にとっては、農業をきっかけにチームに関わってくれるファンが増えていくのが利点だ。あおみどりの栽培を担う関係者が、サンプロアルウィン(松本市)で開催されるホーム戦の際、ごみ回収などのボランティア活動に参加するように。また、学校給食での食材利用も、担当教員が転勤して他校でも実施されるようになった。
「農業を基点に、活動の幅を広げていきたい」と久保さん。農地や担い手をさらに増やすため、今も交渉や調整を続けているという。(小山裕一)
◇
〈甲信越のJリーグのホームタウン活動〉 J2・アルビレックス新潟はホームゲームの際、障害者にスタジアムでの就労機会を設ける支援事業を続けている。ごみの回収や席を拭く作業、チラシなどを配布しており、「社会参加を実現し、将来の就業や共生社会の実現」を目指しているという。
J2・ヴァンフォーレ甲府は教育支援として、現役選手が小中学校を訪問し、アスリートの食事やサッカー選手になるまでの過程を話す活動をしている。例年、30校ほどを訪れている。
J3・AC長野パルセイロは長野市や中野市、須坂市などホームタウンの16市町村を対象に、各市町村ごとに100人をホームゲームに無料で招待する「ホームタウンデー」を実施している。「クラブを身近に感じ、生きがいの一つになれる」ことが狙いという。
3月12日昼。長野県生坂村の生坂保育園で、園児たち37人がランチルームに集まった。給食で出されたのは、園児たちが松本山雅のスタッフと一緒に、村内で育てた青大豆「あやみどり」を使った豆ご飯。保育士が「あやみどりを食べると強くなれるし、サッカーがうまくなるよ。しっかりかんで食べてね」と呼びかけた。
園児たちは、給食の直前にサッカーを教えてくれた松本山雅のスタッフと一緒に味わった。「枝豆と同じ味がする」と話したり、おかわりをしたりする子もいて、松本山雅のスタッフと楽しい時間を過ごした。
松本山雅が農業に取り組み始めたのは2018年からだ。「スマイル山雅農業プロジェクト」と名付けてまず、松本市南東部の遊休農地約3千平方メートルに地元の農家や農産物直売所、障害福祉サービス事業所と一緒に、あやみどりの栽培を始めた。
あやみどりは、今の長野県野菜花き試験場で開発された。試験場は松本山雅のホームタウンでもある塩尻市にある。あやみどりは地元で生まれた品種の上、クラブカラーの緑色のため、栽培する農作物に選ばれた。
Jリーグの各クラブは地域貢献を目指し、「ホームタウン活動」として、講演やサッカー教室開催などに取り組んでいる。松本山雅は「農業従事者の高齢化や農地の荒廃が地域の課題」と考え、この活動の一環で遊休農地の活用を模索。栽培が比較的容易な青大豆の生産を提案したという。
この8年間で、プロジェクトで活用されている遊休農地は松本市や安曇野市、朝日村、生坂村で、計7カ所に広がり、25年度は400キロほどが収穫された。
松本山雅からは、プロ選手を目指すジュニアチームの小学4~6年生がプロジェクトに参加している。地域の農業者とともに種まきや草取り、収穫などを担っている。現役や元選手が参加することもある。
プロジェクトが始まった当初から関わる松本山雅育成部の久保翔さん(38)は「子どもたちに、サッカー以外の多種多様な経験をしてもらうとともに、体作りの基本となる食について考えてもらう活動にしたい」と話す。
収穫されたあやみどりは、松本市周辺の小中学校や保育園の給食などに使われている。売り上げは、収穫されたあやみどりの選別作業を担っている障害福祉サービス事業所の工賃やジュニアチームの育成費などに充てられている。
松本山雅にとっては、農業をきっかけにチームに関わってくれるファンが増えていくのが利点だ。あおみどりの栽培を担う関係者が、サンプロアルウィン(松本市)で開催されるホーム戦の際、ごみ回収などのボランティア活動に参加するように。また、学校給食での食材利用も、担当教員が転勤して他校でも実施されるようになった。
「農業を基点に、活動の幅を広げていきたい」と久保さん。農地や担い手をさらに増やすため、今も交渉や調整を続けているという。(小山裕一)
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〈甲信越のJリーグのホームタウン活動〉 J2・アルビレックス新潟はホームゲームの際、障害者にスタジアムでの就労機会を設ける支援事業を続けている。ごみの回収や席を拭く作業、チラシなどを配布しており、「社会参加を実現し、将来の就業や共生社会の実現」を目指しているという。
J2・ヴァンフォーレ甲府は教育支援として、現役選手が小中学校を訪問し、アスリートの食事やサッカー選手になるまでの過程を話す活動をしている。例年、30校ほどを訪れている。
J3・AC長野パルセイロは長野市や中野市、須坂市などホームタウンの16市町村を対象に、各市町村ごとに100人をホームゲームに無料で招待する「ホームタウンデー」を実施している。「クラブを身近に感じ、生きがいの一つになれる」ことが狙いという。