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「歩いてみたい」投票1位 茨城・常陸国ロングトレイル、全通間近
2026.03.22
茨城県北6市町(北茨城、高萩、日立、常陸太田、常陸大宮、大子)の里山や森林を歩く「常陸国ロングトレイル」。2019年から続いたコースづくりは、今年夏ごろに約7年かけた整備を終え、全線開通する見通しだ。整備が最終盤と聞いて、仕掛け人の和田幾久郎(いくお)さん(58)のコースづくりに同行させてもらった。
「常陸国ロングトレイル」は、和田さんが県に提案した構想をきっかけに動き始めた。和田さんはアウトドア用品販売会社「ナムチェバザール」(水戸市)の社長。県から委託を受け、ボランティア「常陸国トレイルクラブ」(約950人が登録)と定期的に整備を進めてきた。1回の整備で20人前後のボランティアたちと、登山道を開拓するために倒木を撤去したり、やぶや下草を刈ったりする作業をしている。
今月11日朝、大子町の広場に車をとめ、和田さんと従業員と3人で山に入った。ボランティアが整備に入る前の最終的なルート点検のためだ。この地域には8回ほど来ているという。
「こっちのルートの方がいいかな」「道が分かれるので間違わないようにここにもつけておこう」。歩きやすさを考慮しながら、目印となる「ロングトレイル」と描かれた黄色いテープを昔の山道を中心に、2人が無線も使いながら近くの木に巻いていく。
まだ雪が残っていたが、快晴。所々、行く手を阻むように倒木が残る。木漏れ日の中を歩いているだけで気持ち良くリラックスできた。
途中から栃木との県境沿いの稜線(りょうせん)を進み、2時間ほどで標高約510メートルの尺丈山(茨城県常陸大宮市)山頂に着いた。辺りをぐるっと見渡すと、茨城県内では日立市の山やひたちなかの平野、筑波山が視界に入る。遠方の尾瀬や日光、那須あたりの山々も見通せた。
全長350キロ程度の周回コースが今夏に完成予定だが、その道のりは長かった。21年に最初の区間が開通。国有林と個人所有の土地が複雑に入り交じり、県が折衝して許可をもらった土地でルートをつないだ。私有地は法務局で地番を調べ所有者らに許可を取り、徐々にルートを延ばしてきた。未開通75キロ区間の整備は、今回歩いたところ以外はほぼ終わっているという。
現在は275キロ分のコースが開通済み。利用者も増えてきている。道標の設置が進み、マップも作成されて歩きやすくなり、24年度は10万5256人が訪れ、前年度から倍増した。日本ロングトレイル協会が25年に、加盟29トレイルのうち「歩いてみたいトレイル」について登山者らに投票してもらったところ、常陸国ロングトレイルが1位に選ばれた。
和田さんが13年ごろにトレイルランニングの練習で頻繁に足を運んだ県北の山々。孤独で少し心細くなったころに次の里に着き、ほっとした気持ちに包まれる。「昔のまま取り残されている貴重な風景に気づいた。ちょうどいいと思った」のが整備のきっかけ。「歩くことでストーリーを感じてほしい」(張守男)
「常陸国ロングトレイル」は、和田さんが県に提案した構想をきっかけに動き始めた。和田さんはアウトドア用品販売会社「ナムチェバザール」(水戸市)の社長。県から委託を受け、ボランティア「常陸国トレイルクラブ」(約950人が登録)と定期的に整備を進めてきた。1回の整備で20人前後のボランティアたちと、登山道を開拓するために倒木を撤去したり、やぶや下草を刈ったりする作業をしている。
今月11日朝、大子町の広場に車をとめ、和田さんと従業員と3人で山に入った。ボランティアが整備に入る前の最終的なルート点検のためだ。この地域には8回ほど来ているという。
「こっちのルートの方がいいかな」「道が分かれるので間違わないようにここにもつけておこう」。歩きやすさを考慮しながら、目印となる「ロングトレイル」と描かれた黄色いテープを昔の山道を中心に、2人が無線も使いながら近くの木に巻いていく。
まだ雪が残っていたが、快晴。所々、行く手を阻むように倒木が残る。木漏れ日の中を歩いているだけで気持ち良くリラックスできた。
途中から栃木との県境沿いの稜線(りょうせん)を進み、2時間ほどで標高約510メートルの尺丈山(茨城県常陸大宮市)山頂に着いた。辺りをぐるっと見渡すと、茨城県内では日立市の山やひたちなかの平野、筑波山が視界に入る。遠方の尾瀬や日光、那須あたりの山々も見通せた。
全長350キロ程度の周回コースが今夏に完成予定だが、その道のりは長かった。21年に最初の区間が開通。国有林と個人所有の土地が複雑に入り交じり、県が折衝して許可をもらった土地でルートをつないだ。私有地は法務局で地番を調べ所有者らに許可を取り、徐々にルートを延ばしてきた。未開通75キロ区間の整備は、今回歩いたところ以外はほぼ終わっているという。
現在は275キロ分のコースが開通済み。利用者も増えてきている。道標の設置が進み、マップも作成されて歩きやすくなり、24年度は10万5256人が訪れ、前年度から倍増した。日本ロングトレイル協会が25年に、加盟29トレイルのうち「歩いてみたいトレイル」について登山者らに投票してもらったところ、常陸国ロングトレイルが1位に選ばれた。
和田さんが13年ごろにトレイルランニングの練習で頻繁に足を運んだ県北の山々。孤独で少し心細くなったころに次の里に着き、ほっとした気持ちに包まれる。「昔のまま取り残されている貴重な風景に気づいた。ちょうどいいと思った」のが整備のきっかけ。「歩くことでストーリーを感じてほしい」(張守男)