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「かさじぞう」など多言語で読み聞かせ 目黒「絵本の会・RAINBOW」 「国際交流基金」地球市民賞

2026.01.23
 日本の絵本を英語や中国語など各国の言語に翻訳し、読み聞かせをしてきた「多言語絵本の会 RAINBOW(レインボー)」が、国際交流に貢献した団体に贈られる独立行政法人「国際交流基金」の本年度の地球市民賞に選ばれた。(星野恵一)

 会は2006年から活動。国を超えて移動する子どもが母語を忘れないようにするためや、日本語で育つ子どもに外国語に関心を持ってもらうため、図書館での多言語による読み聞かせや、小中学校での国際理解の授業などを行ってきた。日本人と外国ルーツの人々に共感が生まれるようにするのも目的の一つだ。

 きっかけは代表の石原弘子さん(82)が、日本語教室でボランティアをしていた時、外国出身の母親が「私の言葉は日本では必要ない」と話していたこと。石原さんは「外国出身者にとって母語も親や親族、友達とつながるために必要で、子ども世代にとって親の言語は自分のルーツ」と話す。

 そして始めたのが、絵本を外国語と日本語で交互に読み聞かせる「多言語読み聞かせ」。多くの人に触れてもらおうと、「かさじぞう」や「かぐやひめ」といった絵本を各国の言語に翻訳して多言語電子絵本を制作し、インターネットで日本語と外国語で同時視聴できるようにもしている。

 地球市民賞は1985年に創設され、昨年度までに文化や芸術による地域づくりや、国際相互理解の推進に取り組む124団体が受賞。本年度は他にも都外の2団体が受賞する。

 東京都目黒区内で16日に受賞の記者会見があった。石原さんは外国人差別の風潮に触れ「日本人ファーストの動きがあるが、誰だってファーストにしてほしい。話し合うことで分かりあえることを子どもに伝えていきたい。受賞で私たちの活動を理解してくれる人が増えてくれれば」と話した。