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韓国の大学生が清掃活動 大阪コリアタウンで「在日」の歴史など学ぶ

2025.12.18
 観光客らでにぎわう大阪コリアタウン(大阪市生野区)で9日、研修旅行で来日した韓国の大学生らがボランティアで清掃活動をした。
 京畿道安養市の大林大学の学生22人で、多くが日頃からボランティア活動をしているという。大阪府内の社会福祉施設などを見学する3泊4日の研修旅行中で、在日コリアンが多い地域の歴史を学ぶとともに、何か貢献したいと清掃に取り組んだ。
 路上や排水溝、駐車場などから軽食の容器や串、紙コップ、空き缶、ペットボトル、たばこの吸い殻などのゴミが次々と見つかり、ポリ袋数十枚がいっぱいになった。商店主らは「ご苦労さん」と感謝した。
 一行は地域の歴史について、コリアNGOセンター代表理事で在日3世の郭辰雄さん(59)から教わった。日本の植民地支配期の戦前から朝鮮半島出身者が集住し、戦後は同胞が食材や日用品を買う「生活の場」だったが、韓流ブームを機に日本人も大勢足を運ぶようになった、と説明を受けた。
 学生の李荷珍さん(24)は「在日の歴史を知ることができてよかった」。初めて日本を訪れた金太伶さん(24)は「韓流が日本で人気があるのを実感しました」と語った。(中野晃)