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ひとりじゃない、私もあなたも 山形で性的少数者らカラフルパレード
2025.11.03
性的少数者を始め、誰もが自分らしく生きられる社会をめざそうという「やまがたカラフルパレード」が2日、山形市内であった。約100人が参加し、「私もあなたも、ひとりじゃない」と訴えた。
カラフルパレードは「LGBTQ」と呼ばれる性的少数者の存在を社会に知らせて理解を深めてもらおうと、大学教授や政治家、ボランティアらが実行委員会をつくり、2022年から始めた。4年目の今年は県内のほか、東京や宮城、青森、秋田など各地から当事者や支援者が集まった。
実行委共同代表で県議の松井愛さんは「私たちは普段、差別や偏見など色んな困難と向き合って生きているけど、今日は笑顔で楽しく歩きましょう」と呼びかけた。
参加者は、性的少数者のシンボルの虹色の衣装に身を包み、旗や風船を持って七日町大通りなど市中心部を1・5キロにわたり行進した。
終了後、参加者からは「沿道からたくさんの人が手を振ってくれてうれしかった」「参加したくてもできない人たちの思いも背負って続けていきたい」などの声が聞かれた。
県は昨年1月、性的少数者のカップルが継続的な共同生活を宣誓することで、公的サービスを受けられる「パートナーシップ宣誓制度」を始めた。今年6月からは性的少数者や家族らが、性的指向などの悩みや困りごとを相談できる専用電話窓口「にじいろほっとライン(023・616・6500)」も開設した。
支援制度が充実しつつある一方、事実に基づかない偏見や根強い差別意識も残る。政権が本格的に動き出した高市早苗首相は、同性婚には反対の立場だ。
パレードに参加した当事者からは「LGBTを認めるとか、認めないとかじゃなく、私たちは現に生きているんだ」などと、現政権への切実な訴えもあった。
実行委共同代表で山形大人文社会科学部教授の池田弘乃さんは「マジョリティーの皆さんには、性的マイノリティーの人も社会の中で一緒に生きていることを理解してもらえたら。様々な困りごとに日々直面していることについても一緒に考えてほしい」と話した。(斎藤徹)
◇
〈LGBTQ〉 男性、女性という分類以外の性的少数者。Lはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(両性愛者)、Tはトランスジェンダー(身体の性と心の性が異なる人)、Qはクィア(性的少数者全般)、またはクエスチョニング(性的指向や性自認が定まっていない人)を指す。近年は「LGBTQ+」と、上記に当てはまらない多様な性を表現することも。LGBT総合研究所の調査では、国内のLGBTQ+の人の割合は全人口の約10%という。
カラフルパレードは「LGBTQ」と呼ばれる性的少数者の存在を社会に知らせて理解を深めてもらおうと、大学教授や政治家、ボランティアらが実行委員会をつくり、2022年から始めた。4年目の今年は県内のほか、東京や宮城、青森、秋田など各地から当事者や支援者が集まった。
実行委共同代表で県議の松井愛さんは「私たちは普段、差別や偏見など色んな困難と向き合って生きているけど、今日は笑顔で楽しく歩きましょう」と呼びかけた。
参加者は、性的少数者のシンボルの虹色の衣装に身を包み、旗や風船を持って七日町大通りなど市中心部を1・5キロにわたり行進した。
終了後、参加者からは「沿道からたくさんの人が手を振ってくれてうれしかった」「参加したくてもできない人たちの思いも背負って続けていきたい」などの声が聞かれた。
県は昨年1月、性的少数者のカップルが継続的な共同生活を宣誓することで、公的サービスを受けられる「パートナーシップ宣誓制度」を始めた。今年6月からは性的少数者や家族らが、性的指向などの悩みや困りごとを相談できる専用電話窓口「にじいろほっとライン(023・616・6500)」も開設した。
支援制度が充実しつつある一方、事実に基づかない偏見や根強い差別意識も残る。政権が本格的に動き出した高市早苗首相は、同性婚には反対の立場だ。
パレードに参加した当事者からは「LGBTを認めるとか、認めないとかじゃなく、私たちは現に生きているんだ」などと、現政権への切実な訴えもあった。
実行委共同代表で山形大人文社会科学部教授の池田弘乃さんは「マジョリティーの皆さんには、性的マイノリティーの人も社会の中で一緒に生きていることを理解してもらえたら。様々な困りごとに日々直面していることについても一緒に考えてほしい」と話した。(斎藤徹)
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〈LGBTQ〉 男性、女性という分類以外の性的少数者。Lはレズビアン(女性同性愛者)、Gはゲイ(男性同性愛者)、Bはバイセクシュアル(両性愛者)、Tはトランスジェンダー(身体の性と心の性が異なる人)、Qはクィア(性的少数者全般)、またはクエスチョニング(性的指向や性自認が定まっていない人)を指す。近年は「LGBTQ+」と、上記に当てはまらない多様な性を表現することも。LGBT総合研究所の調査では、国内のLGBTQ+の人の割合は全人口の約10%という。