体験談
東京オリンピックではボランティアとして参加しました。私の家族が福島に縁があることもあり、野球・ソフトボール競技に応募し、幸運にもフィールドキャストとして選ばれました。主に海外メディアの方々のエスコートや、必要に応じた通訳対応を担当していました。
少し不安だったのは、私がイギリス人で、イギリスでは野球やソフトボールがそれほど一般的ではないため、ルールを完全には理解していなかったことです。子どもの頃から母によく「あなたにはマーフィーの法則が当てはまる」と言われていました。つまり、何か予想外のことが起きる可能性があれば、だいたい私に起きる、という意味です。
試合当日、日本を金メダルに導いた上野選手がメキシコの打者に投げた球がファウルとなり、ボールがグラウンド外へ飛んできました。
そしてそのボールは……まっすぐ私のほうへ飛んできて、当たってしまいました。
特に印象的だったのは、その「当たりそうになった場所」です。もしボールがあと20センチずれていたら、私にとって非常に大切な部分に直撃していたと思います。あの瞬間ほど、自分の反射神経と運の良さに感謝したことはありません。
さらに驚いたのは、その直後から日本やイギリスの友人たちから次々と電話やメッセージが届いたことです。後になって、その場面がNHKで生中継されていたと知りました。とても恥ずかしかったですが、今では良い思い出です。
こちらは、その後に中畑さんと一緒に撮った写真です。事情を話すと、すぐに大笑いされました。