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ため池で「うぐい突き」、約400年続く伝統漁法 鳥取で50人体験

2026.10.07
 鳥取市気高町の農業用のため池「大堤(おおづつみ)池」で、約400年の伝統があるとされる漁法「うぐい突き」を体験する催しが4日に行われた。うぐいと呼ばれる竹を編んだ漁具を池の底に突き立て、中に入ったコイやフナなどをとる行事。地元の子どもたちや地域外の大学生ら約50人が参加した。
 うぐいは底のない筒状の竹かごで、この地域では一般的に高さ約70センチ。江戸時代初期に領主が進めた朱印船貿易を通じ、東南アジアから漁法が伝わったとされる。漁としてはほとんど途絶えている貴重な習俗で、「ため池における魚伏籠(ウグイ)漁」として鳥取県の無形民俗文化財に指定されている。
 大堤池のうぐい突きは毎年10月ごろ、下流の水田で稲刈りを終えたあとに行われる。池の水を抜きながら、底にたまった泥やごみを水中にかき出して流し出す作業で、同時に魚の影も追う。地域住民らでつくる「大堤うぐい突き保存会」の久野壮(つよし)会長(69)は「いまも米作りに欠かせない大切な池。学生やボランティアの力を借りながら、できる限り伝統を継承していきたい」と話す。
 今年初めて参加したという東京都文京区の建築士、橋富一博さん(31)は「ネットで見つけて興味を持った」。水辺の施設の研究のため、各地の水のほとりに出向いているという。「歴史的に貴重で面白い。ストレス解消法としても現代にマッチしている」と話し、池の中を移動しながら何度もうぐいを振り下ろした。(富田祥広)