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草間彌生さんしのぶ、作品展示の十和田市現代美術館でイベント開催へ

2026.09.28
 8月14日に亡くなった前衛芸術家の草間彌生さんをしのぼうと、十和田市現代美術館(青森県十和田市)はプログラム「KUSAMA FOREVER(1929―2026~∞)」を開催中だ。12月27日まで。10月には映画上映などのイベントを予定している。同館は「草間氏の思い、彼女への敬意と愛は十和田に息づいている」としている。
 美術館前の道をはさんだ向かいにある、アート広場に常設展示されているのは、草間さんの2010年の作品「愛はとこしえ十和田でうたう」。広場の芝生に黄色の水玉がちりばめられ、その上に色とりどりの水玉と網目模様のカボチャや女の子、犬、きのこの彫刻が計8点ある。
 作品について、四方幸子館長は「長年人々に愛されている。十和田の皆さんへの、訪れる皆さんへの草間さんからのかけがえのない贈り物です」とする。
 館内では、草間さんの写真や書籍を展示し、十和田とのつながりを紹介。草間さんへの追悼メッセージも募集・掲示している。
 草間さんの映画を鑑賞するイベントも開く。10月3日午後6時からは、草間さんを1年半追ったドキュメンタリー映画「≒草間彌生 わたし大好き」(2008年)を上映。四方館長が参加者らと草間さんについて語り合う時間も設ける。
 17日午後6時からは、草間さんの歩みを幼少期からたどり、創作活動に迫った映画「草間彌生∞INFINITY」(18年)を上映。草間さんと長い間交流のあった美術評論家の南條史生さんが、草間さんとその作品について語る。
 参加者がスタッフやボランティアと「愛はとこしえ」を鑑賞するイベントも、11日午前11時から開く。イベントはいずれも事前申込制。申し込みは、美術館ホームページに掲載されている各イベントの専用フォームか、電話(0176・20・1127)から。
 草間さんの訃報(ふほう)に、四方館長は「制作することによって生のよろこびを実感し、生き延びてきたといえるほど緊迫した日々の中から生み出された作品たちは、オブセッシブでありながら解放感があり、前衛的でありながら突き抜けたポップさやエネルギーにあふれている」とコメントした。
 十和田市現代美術館は2008年開館。ロン・ミュエクさんの「スタンディング・ウーマン」、奈良美智さんの「夜露死苦ガール2012」、塩田千春さんの「水の記憶」など、世界で活躍するアーティストの作品も常設展示している。原則月曜休館。(三井新)