体験談

アジア大会役割別研修に参加して 馬事公苑

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ボランティア
掲載日 2026.09.12

ミキマルGT

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  • 活動地域
    • 世田谷区
  • 活動分野
    • スポーツ

アジア大会のボランティアとして活動するにあたり、私は馬事公苑で行われた会場別研修に参加しました。研修は「オリエンテーション」「会場ツアー」「役割別研修」という三つのステップで構成されており、実際に活動する場所を自分の足で歩きながら理解を深められる内容でした。特に馬事公苑は、2021年の東京オリンピックのために整備された施設でありながら、当時はコロナ禍で観客が入れず、静かな大会運営となった場所です。その歴史を踏まえると、今回のアジア大会で初めて国際大会として「有人観客」を迎えるという事実は、研修に参加した私にとっても特別な意味を持ちました。

 実は私は、オリンピックの時にフリート業務で馬事公苑に2度来たことがあります。1回目は、広い駐車場に私の車が1台だけという、あまりにも静かな光景でした。国際大会の会場とは思えないほど人影がなく、ただ整然とした施設だけがそこにあるという、不思議な時間が流れていました。2回目は、二子玉川からフィンランドの役員4名を送迎しましたが、その時も一般観客は誰一人いませんでした。世界的な大会でありながら、観客の熱気がまったく存在しない空間に立っていることが、どこか現実離れして感じられたのを覚えています。

 だからこそ、今回のアジア大会で馬事公苑が初めて「観客を迎える国際大会」となることは、私にとって特別な意味を持っています。あの静まり返った駐車場や、誰もいない観客席の記憶があるからこそ、これから訪れる熱気や歓声を想像すると胸が熱くなります。

 オリエンテーションでは、アジア大会全体の理念やボランティアとしての基本姿勢について説明がありました。大会を支える一人として、選手や観客、関係者が安心して過ごせる環境をつくることが私たちの役割であると改めて感じました。馬事公苑は競技特性上、動物と人が同じ空間にいるため、通常のスポーツ会場とは異なる配慮が求められます。安全管理や動線の確保など、細やかな気配りが必要であることを強調され、身が引き締まる思いでした。

 続く会場ツアーでは、競技が行われるエリアや観客が利用するスペースを歩きながら説明を受けました。オリンピックのために新しく整備された建物は機能性が高く、国際大会にふさわしい雰囲気が漂っています。今回は特に、選手とメディアが交わる ミックスゾーン や、報道陣が撮影を行う フォトエリア を重点的に確認しました。ミックスゾーンでは、選手が競技後にメディアの質問に答えるため、スムーズな動線確保と静かな環境づくりが求められます。フォトエリアは、競技の迫力や選手の表情を記録する重要な場所であり、報道陣が安全かつ効率的に撮影できるよう配慮が必要です。これらのエリアを実際に歩くことで、当日の流れがより具体的にイメージできました。

 役割別研修では、私が担当する予定の部屋に入り、当日の動き方や注意点について説明を受けました。実際の空間に立ちながら話を聞くことで、どのような雰囲気の中で活動するのかを肌で感じることができ、本番へのイメージが一気に鮮明になりました。緊張よりも「早く活動してみたい」という気持ちが強くなっていきました。

 今回のアジア大会は、馬事公苑にとっても、そして私自身にとっても「新しい歴史が始まる大会」だと感じています。オリンピックの時には叶わなかった観客の熱気が、ついにこの場所に戻ってくる。選手の真剣な表情、観客の歓声、報道陣のシャッター音。それらを間近で支える役割を担えることに、大きな喜びと責任を感じています。

 私はボランティアとして、縁の下の力持ちでありたいと思っています。派手な役割ではなくても、誰かの不安を取り除き、誰かの笑顔を生み出すことができる存在でありたい。国際大会という特別な舞台で、世界から訪れる人々に「日本のホスピタリティは心地よい」と感じてもらえるよう、丁寧な対応を心がけたいと思います。

 研修を終えて感じたのは、ボランティア活動は単なる「お手伝い」ではなく、会場全体の雰囲気をつくる大切な一部だということです。私たちが笑顔でいることで、選手も観客も安心して大会を楽しむことができる。そんな存在になれるよう、これから始まる本番の活動に向けて気持ちを整えていきたいと思います。

 アジア大会という国際的な舞台で、馬事公苑がついに観客を迎える。その歴史的瞬間に立ち会えることを誇りに思いながら、私は笑顔で活動していきます。

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