体験談
今日は、災害ボランティアとして、千葉の土砂災害の復旧活動に参加しました。
現場に到着して最初に目に入ったのは、山の斜面が大きく崩れ、土が広い範囲に流れ出している光景でした。
一見すると、「土を取り除けばいい」と思うかもしれません。しかし、実際に現場に入ってみると、そんな簡単な作業ではありませんでした。
特に大変だったのは、大量の水分を含んだ泥土です。泥は水をたっぷり含んでいて、とにかく重い。スコップを入れても簡単には取れず、掘り出した土を運ぼうとしても足元が安定しません。
さらに、今回の現場では、厚く堆積した泥の下にある側溝を掘り出す作業もありました。泥の中には水分が多く含まれているため、普通の乾いた土とはまったく違います。
重い。滑る。足場がない。一歩動くことさえ簡単ではありません。
10人のチームで作業を始めましたが、最初のうちは「これはかなり大変だな」と感じました。それでも、みんなで声を掛け合いながら、一人が掘り、一人が土を運び、また別の人が周囲を整える。
少しずつ、少しずつ作業を進めていきました。気がつけば、泥の中から少しずつ本来の構造が見えてきました。
「あ、ここに側溝がある」そんな瞬間が、とても嬉しかったです。
何も見えなかった場所から、少しずつ元の姿が現れてくる。災害復旧というのは、単純に土を片付ける作業ではありません。元の生活を取り戻すための作業なんだ。
そう感じました。
今日の作業は、正直かなりきつかったです。泥は重く、身体にも負担がかかります。それでも、不思議と現場の雰囲気は明るかった。10人の仲間が、それぞれ大変な作業をしているのに、冗談を言ったり、声を掛け合ったりしながら作業していました。
きつい作業なのに、なぜか楽しかった。
一人だったら途中で心が折れていたかもしれません。でも、みんなでやると、
「もう少し頑張ろう」と思える。そして、一人ではできないことが、10人ならできる。今日、改めてその力を感じました。
作業が進むにつれて、崩れた斜面の周辺も少しずつ整理されていきました。
明日の大雨に備え、さらなる崩れが起きないように土のうを何十個も積み、側溝を埋めていた土砂を取り除き、掘り出した土砂の山にはブルーシートを掛けました。これ以上の被害を防ぐための、応急的な対応も進めました。
作業前の現場を知っているからこそ、最後に振り返ったとき、「ここまでできたのか……」と思いました。
自分たちが作業している最中は、目の前の泥や土砂と格闘することに必死です。だから、終わって少し離れたところから現場を見たときに初めて、「俺たち、ここまでやったんだな」と実感しました。
そして、今日一番心に残った出来事。作業を終えた後、依頼者様から、「感謝しかない」という言葉をいただきました。聞いた瞬間、今日の疲れが一気に軽くなったような気がしました。
私たちがやったことは、もしかすると、自分たちから見れば小さなことかもしれません。でも、その場所で生活している方にとっては違う。災害によって突然、日常の生活が壊れてしまった。その場所を少しでも安全にして、少しでも元の生活に近づける。そのために、自分たちの時間と体力を使う。
そして最後に、「ありがとう」と言っていただけた。
今日、その意味を改めて感じました。
帰り道、ふと今日一日のことを振り返りました。泥まみれになって、身体も疲れている。でも、心は不思議なくらい満たされていました。
そして、ふと思ったんです。「生きていて良かったな」誰かの役に立つこと。
誰かが困っているときに、そばに行くこと。自分の手で泥を掘り、自分の身体を使って、一緒に復旧すること。
そして、その人から直接「ありがとう」と言ってもらえること。
そんな一つ一つの積み重ねが、「自分がここにいる意味」を感じさせてくれるのかもしれません。
今日の活動を通して、災害ボランティアは「助けてあげる活動」ではないと改めて思いました。一緒に汗を流して、一緒に困難を乗り越え、少しずつ日常を取り戻していく活動。
だから、また現場に行きたい。もちろん、災害が起きないことが一番です。
でも、もし誰かが困っていて、自分にできることがあるのなら、これからも自分の力を使いたいと思います。
今日一緒に活動した仲間たち。
そして、私たちを受け入れてくださった依頼者様。
本当にありがとうございました。
頂いた「感謝しかない」
そして、自分自身に、
「生きていて良かった。」
今日の疲れは、きっと明日には身体から抜けていく。でも、今日見た景色と、今日いただいた言葉は、しばらく心の中に残ると思います。
今日も誰かの明日のために、少しだけ力になれた。それだけで十分です。💪
2026年9月5日。
今日という一日を、忘れないでおこう。