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中央アルプスのライチョウ「復活作戦」 長野・駒ケ根で報告会
2025.12.20
中央アルプスで進めるライチョウの「復活作戦」について、環境省は20日、ふもとの長野県駒ケ根市で報告会を開いた。一帯では年々ライチョウが増えており、撮影する時は登山道を外れた場所に出ないといったマナーや、生息の把握につながる足輪の色の情報提供などについて、地域の人に協力を呼びかけた。
ライチョウは国の特別天然記念物で絶滅危惧種。中央アルプスでは一時は絶滅したとされたが、2018年に1羽が確認され、今秋の調査で約350羽に増えたと推定された。
ライチョウ研究の第一人者の中村浩志・信州大名誉教授(78)は、今後は撮影マナーの確立や、ドローンの飛行自粛が求められると指摘。飛行中のドローンは天敵の猛禽(もうきん)類と間違えやすく、ライチョウにストレスを与えるという。「特にヒナを連れている時期は大きな影響を与える」と説明した。
動物園などで飼育したライチョウを放鳥する事業も、今秋までに終えた。飼育に協力する「日本動物園水族館協会」の秋葉由紀さん(45)は、22~25年に51羽を放鳥したと報告。昨年は人工飼育の7羽を放し、今秋に1羽の生存が確認された。
報告会では天敵のサルの追い払い事業や、市民ボランティアによる保護活動も紹介され、訪れた人が聴き入った。足輪の情報は、地図アプリ「YAMAP」に写真と「ライチョウ」などのキーワードを投稿することで、同省に情報提供できる。(高木文子)
ライチョウは国の特別天然記念物で絶滅危惧種。中央アルプスでは一時は絶滅したとされたが、2018年に1羽が確認され、今秋の調査で約350羽に増えたと推定された。
ライチョウ研究の第一人者の中村浩志・信州大名誉教授(78)は、今後は撮影マナーの確立や、ドローンの飛行自粛が求められると指摘。飛行中のドローンは天敵の猛禽(もうきん)類と間違えやすく、ライチョウにストレスを与えるという。「特にヒナを連れている時期は大きな影響を与える」と説明した。
動物園などで飼育したライチョウを放鳥する事業も、今秋までに終えた。飼育に協力する「日本動物園水族館協会」の秋葉由紀さん(45)は、22~25年に51羽を放鳥したと報告。昨年は人工飼育の7羽を放し、今秋に1羽の生存が確認された。
報告会では天敵のサルの追い払い事業や、市民ボランティアによる保護活動も紹介され、訪れた人が聴き入った。足輪の情報は、地図アプリ「YAMAP」に写真と「ライチョウ」などのキーワードを投稿することで、同省に情報提供できる。(高木文子)