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- 災害救援・地域安全活動
人手が足りない、でも外からは受け入れられない…八丈島、台風被害1カ月 被災した島民同士でボランティア
2025.11.09
台風22、23号で大きな被害を受けた伊豆諸島・八丈島(東京都八丈町)。9日で発災から1カ月となる今も、宿泊施設の不足などで島外からのボランティア受け入れはできていない。被災家屋の片付けなどにはボランティアが大きな助けとなるが、現状では島民のニーズに細やかに対応するのは難しく、復旧に向けた人手の確保が課題になっている。(今坂直暉)
◆屋根が飛ばされた自宅「空が丸見えだった。命懸けだった」
7日、5人ほどの被災者が2次避難している島内のホテルで、ボランティアが「サロン」と称する憩いの場を設けた。
ボランティアのマッサージを受けながら談笑していたのは、70代後半という佐々木保成さん=同町八重根。台風で自宅の屋根が飛ばされ、数日後からホテルに身を寄せている。「空が丸見えだった。命懸けだった」と被災直後を振り返りつつ、つかの間の穏やかな時間に「最高だね」と満面の笑みを浮かべた。
佐々木さんの肩をほぐした栗田知美さん(55)=同町大賀郷=は、島内でマッサージ店を経営。発災から1週間ほど後にボランティア登録し、店を続けながら避難者を癒やしている。「島民のため、避難者のために力になりたい。体をほぐして心も元気になってほしい」
「サロン」では、避難生活で運動不足になりがちな高齢者のためにマッサージや足湯を提供しながら、世間話をして心のケアにも気を配る。避難者は順次、2次避難先の宿泊施設などを出て、町営住宅などに移っていくが、栗田さんは「バラバラになったときに話ができる場があるか。高齢者が孤立しないか」と心配する。
◆応援で来島した行政職員で宿泊施設が不足
島のボランティアは現在、町社会福祉協議会が原則、島民限定で募集し、派遣している。7日現在で約230人がボランティア登録している。
町社協には日々、倒れた大木の撤去といった難易度の高い作業を含めてさまざまな依頼が寄せられ、ニーズの多さをうかがわせるが、島外からのボランティア受け入れ態勢は整っていない。都や国などの応援職員が多く来ていて宿泊施設が不足し、必要な機材の準備なども間に合っていないためだ。
町社協の菊池孔介事務局次長は「人手はあった方がいい」と話す。今後、島民のニーズを整理しながら、宿泊施設の不足が解消されれば広くボランティアを募集する方針だという。
◆屋根が飛ばされた自宅「空が丸見えだった。命懸けだった」
7日、5人ほどの被災者が2次避難している島内のホテルで、ボランティアが「サロン」と称する憩いの場を設けた。
ボランティアのマッサージを受けながら談笑していたのは、70代後半という佐々木保成さん=同町八重根。台風で自宅の屋根が飛ばされ、数日後からホテルに身を寄せている。「空が丸見えだった。命懸けだった」と被災直後を振り返りつつ、つかの間の穏やかな時間に「最高だね」と満面の笑みを浮かべた。
佐々木さんの肩をほぐした栗田知美さん(55)=同町大賀郷=は、島内でマッサージ店を経営。発災から1週間ほど後にボランティア登録し、店を続けながら避難者を癒やしている。「島民のため、避難者のために力になりたい。体をほぐして心も元気になってほしい」
「サロン」では、避難生活で運動不足になりがちな高齢者のためにマッサージや足湯を提供しながら、世間話をして心のケアにも気を配る。避難者は順次、2次避難先の宿泊施設などを出て、町営住宅などに移っていくが、栗田さんは「バラバラになったときに話ができる場があるか。高齢者が孤立しないか」と心配する。
◆応援で来島した行政職員で宿泊施設が不足
島のボランティアは現在、町社会福祉協議会が原則、島民限定で募集し、派遣している。7日現在で約230人がボランティア登録している。
町社協には日々、倒れた大木の撤去といった難易度の高い作業を含めてさまざまな依頼が寄せられ、ニーズの多さをうかがわせるが、島外からのボランティア受け入れ態勢は整っていない。都や国などの応援職員が多く来ていて宿泊施設が不足し、必要な機材の準備なども間に合っていないためだ。
町社協の菊池孔介事務局次長は「人手はあった方がいい」と話す。今後、島民のニーズを整理しながら、宿泊施設の不足が解消されれば広くボランティアを募集する方針だという。