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「かぼちゃ電車」乗車体験 新潟市で28日、大規模修復で色合い再現
2025.09.24

かつて新潟市と新潟県燕市を結んだ新潟交通電車線の旅客車両の乗車イベントが28日、新潟市南区の旧月潟駅で今年も開かれる。黄色と緑の外観から、ついた愛称は「かぼちゃ電車」。駅構内を往復するだけの短い「旅」だが、大規模修復で当時の色合いが再現され、懐かしさや新鮮さを味わえる体験になりそうだ。
電車線は1933年に開業。燕駅と、新潟市街地の白山前駅間の36キロを結び、地域の足、農産物などの輸送手段として親しまれた。
99年までに段階的に廃線となったが、途中駅だった旧月潟駅はほぼそのまま残され、その構内の線路上にかぼちゃ電車として親しまれた客車「モハ11号」に加え、電動貨車「モワ51号」と雪かき車「キ116号」の3両が保存されている。
譲り受けた市の所有だが、維持や管理は地元のファンらでつくるかぼちゃ電車保存会の約40人のメンバーがボランティアで担う。冬は厳しい風雪から守るためにシートで車両をおおい、春から秋はさびの除去や腐食部の張り替え、塗装などにも余念がない。それでも劣化は避けられず、市が2~6月、大規模修復を実施。当時の色合いがよみがえった。
イベントではモハ11号を「アント」と呼ばれる車両移動機が牽引(けんいん)し、駅構内を1往復する。走行距離約100メートル、所要時間は5分。「おそらく世界で一番短い鉄道旅行」がキャッチフレーズだ。
2022年10月に始まり、今年で4回目。これまでは希望者による抽選制だったが、修復を記念する今回は、増発によって事前予約を不要に。1回の定員は80人で、午前10時~午後4時の間におおむね30分ごとに「運行」する。
乗車希望者は「硬券」と呼ばれる厚紙の切符を駅窓口で購入、改札ばさみでパンチを入れてもらう。保存会メンバーは駅員の制服を着用し、可能な限り運行当時の雰囲気を再現する。3歳~小学生が200円で、中学生以上が400円。
保存会の平田翼会長(33)は「車両のデザインはかわいらしく、車内の一昔前の扇風機やふかふかのシートなどは昔のまま。車内放送やドアの開閉、ブレーキなど自分で走ること以外はすべて生きている。この時代を知っている人には懐かしく、若い人には新鮮に映るはず。ぜひ楽しんでほしい」と呼びかけている。(エリアリポーター・久保田正)
電車線は1933年に開業。燕駅と、新潟市街地の白山前駅間の36キロを結び、地域の足、農産物などの輸送手段として親しまれた。
99年までに段階的に廃線となったが、途中駅だった旧月潟駅はほぼそのまま残され、その構内の線路上にかぼちゃ電車として親しまれた客車「モハ11号」に加え、電動貨車「モワ51号」と雪かき車「キ116号」の3両が保存されている。
譲り受けた市の所有だが、維持や管理は地元のファンらでつくるかぼちゃ電車保存会の約40人のメンバーがボランティアで担う。冬は厳しい風雪から守るためにシートで車両をおおい、春から秋はさびの除去や腐食部の張り替え、塗装などにも余念がない。それでも劣化は避けられず、市が2~6月、大規模修復を実施。当時の色合いがよみがえった。
イベントではモハ11号を「アント」と呼ばれる車両移動機が牽引(けんいん)し、駅構内を1往復する。走行距離約100メートル、所要時間は5分。「おそらく世界で一番短い鉄道旅行」がキャッチフレーズだ。
2022年10月に始まり、今年で4回目。これまでは希望者による抽選制だったが、修復を記念する今回は、増発によって事前予約を不要に。1回の定員は80人で、午前10時~午後4時の間におおむね30分ごとに「運行」する。
乗車希望者は「硬券」と呼ばれる厚紙の切符を駅窓口で購入、改札ばさみでパンチを入れてもらう。保存会メンバーは駅員の制服を着用し、可能な限り運行当時の雰囲気を再現する。3歳~小学生が200円で、中学生以上が400円。
保存会の平田翼会長(33)は「車両のデザインはかわいらしく、車内の一昔前の扇風機やふかふかのシートなどは昔のまま。車内放送やドアの開閉、ブレーキなど自分で走ること以外はすべて生きている。この時代を知っている人には懐かしく、若い人には新鮮に映るはず。ぜひ楽しんでほしい」と呼びかけている。(エリアリポーター・久保田正)