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仮放免の子どもたちと助け合って 「高校生奨学金プロジェクト」の現役大学生・加藤美和さん
2026.03.02
〈ひと ゆめ みらい〉
さまざまな理由で在留資格を得られない人が、出入国在留管理庁(入管庁)の施設への収容を一時的に解かれる「仮放免」。こうした仮放免の高校生の就学進学を応援する「仮放免高校生奨学金プロジェクト」に、現役大学生として携わる。排外的な動きが広がる中、ある高校生が1月に訴えた進学費の寄付は、約1カ月で目標額に。「共感の輪が広がったことに心強く感じた」といい、「今できることを」との思いを新たにする。
◆難民は「かわいそうな存在だけではない」
中学生だった2015年、アフリカや中東から欧州に多くの難民が逃れる出来事を伝えるテレビのドキュメンタリー番組で、難民の存在を知った。3年後、日本に逃れてきた難民の子どもたちの学習を支援する団体のことを知り、ボランティアとして参加した。
学習ボランティアを続けながら、入管施設で収容中の人と面会したり、2021年の入管難民法改定を巡り国会前で1人で抗議活動したり。厳しい難民の受け入れ状況を知る一方、難民は「かわいそうな存在」だけではないと思うようになった。
2022年、難民関連の催しで、貧困問題に取り組む反貧困ネットワーク(東京都新宿区)の瀬戸大作事務局長に出会った。「何かできることがあれば」とメールを送ったことをきっかけに、同ネットでも活動を始めた。
◆子どもたちの姿に励まされて
仮放免中の高校生の親も難民認定されないなど仮放免中で働けず、経済的にも厳しい。同ネットなどが2023年、プロジェクトを始動。当初から大学生や大学院生の仲間らとチューター(相談役)として参加し学業や困り事の相談に乗ってきた。
昨年5月、出入国在留管理庁(入管庁)が仮放免中の人ら非正規滞在者の強制送還を強化する「ゼロプラン」を発表し、状況が激変。チューターや高校生らは8月、入管庁などとの協議の場を企画。日本で生まれたり育ったりした小学生から高校生の子どもたちは「自分たちは人間。仮放免だったら何をしてもいいんですか」と思いをぶつけていた。「正々堂々と訴える姿とエネルギーに励まされた」
しかし、政府はゼロプランを進める方針を変えていない。「一緒にご飯を食べながら話しを聞くぐらいだけれど、訴えたいことがあるのなら、その場をつくって、問題を可視化していく」。無力さを感じつつも子どもらと歩む思いはぶれない。
今春大学を卒業。同ネットの事務局スタッフをしながら、プロジェクトの卒業生とも交流していく。「相互に助け合える存在として生きていけたら、っていう感じですかね」と、ほほ笑んだ。(飯田克志)
仮放免高校生奨学金プロジェクト 仮放免中は高校無償化の対象外のため1人につき毎月1万円(公立高1カ月相当)を給付。高校生延べ約55人で大学や専門学校への進学者も。チューター延べ約50人。就学進学を支援する寄付を募っている。寄付口座 みずほ銀行四谷支店 普通口座3101887 仮放免高校生奨学金プロジェクト。問い合わせはメール=shougakukin.project@gmail.com=へ。
さまざまな理由で在留資格を得られない人が、出入国在留管理庁(入管庁)の施設への収容を一時的に解かれる「仮放免」。こうした仮放免の高校生の就学進学を応援する「仮放免高校生奨学金プロジェクト」に、現役大学生として携わる。排外的な動きが広がる中、ある高校生が1月に訴えた進学費の寄付は、約1カ月で目標額に。「共感の輪が広がったことに心強く感じた」といい、「今できることを」との思いを新たにする。
◆難民は「かわいそうな存在だけではない」
中学生だった2015年、アフリカや中東から欧州に多くの難民が逃れる出来事を伝えるテレビのドキュメンタリー番組で、難民の存在を知った。3年後、日本に逃れてきた難民の子どもたちの学習を支援する団体のことを知り、ボランティアとして参加した。
学習ボランティアを続けながら、入管施設で収容中の人と面会したり、2021年の入管難民法改定を巡り国会前で1人で抗議活動したり。厳しい難民の受け入れ状況を知る一方、難民は「かわいそうな存在」だけではないと思うようになった。
2022年、難民関連の催しで、貧困問題に取り組む反貧困ネットワーク(東京都新宿区)の瀬戸大作事務局長に出会った。「何かできることがあれば」とメールを送ったことをきっかけに、同ネットでも活動を始めた。
◆子どもたちの姿に励まされて
仮放免中の高校生の親も難民認定されないなど仮放免中で働けず、経済的にも厳しい。同ネットなどが2023年、プロジェクトを始動。当初から大学生や大学院生の仲間らとチューター(相談役)として参加し学業や困り事の相談に乗ってきた。
昨年5月、出入国在留管理庁(入管庁)が仮放免中の人ら非正規滞在者の強制送還を強化する「ゼロプラン」を発表し、状況が激変。チューターや高校生らは8月、入管庁などとの協議の場を企画。日本で生まれたり育ったりした小学生から高校生の子どもたちは「自分たちは人間。仮放免だったら何をしてもいいんですか」と思いをぶつけていた。「正々堂々と訴える姿とエネルギーに励まされた」
しかし、政府はゼロプランを進める方針を変えていない。「一緒にご飯を食べながら話しを聞くぐらいだけれど、訴えたいことがあるのなら、その場をつくって、問題を可視化していく」。無力さを感じつつも子どもらと歩む思いはぶれない。
今春大学を卒業。同ネットの事務局スタッフをしながら、プロジェクトの卒業生とも交流していく。「相互に助け合える存在として生きていけたら、っていう感じですかね」と、ほほ笑んだ。(飯田克志)
仮放免高校生奨学金プロジェクト 仮放免中は高校無償化の対象外のため1人につき毎月1万円(公立高1カ月相当)を給付。高校生延べ約55人で大学や専門学校への進学者も。チューター延べ約50人。就学進学を支援する寄付を募っている。寄付口座 みずほ銀行四谷支店 普通口座3101887 仮放免高校生奨学金プロジェクト。問い合わせはメール=shougakukin.project@gmail.com=へ。