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姫路城の入城料値上げ 観光客「仕方ない」「子どもの無料うれしい」

2026.03.01
 世界遺産・国宝の姫路城(兵庫県姫路市)の入城料が1日に改定され、姫路市民以外の大人は2500円に値上げとなり、市民は1千円に据え置かれた。訪れた観光客たちはどう受け止めたのか。
 午前9時の開門前から、入城口には多くの人が列を作った。
 先頭にいたのは千葉県から来た50代の夫婦。前日に市内に入ってから料金改定を知った。夫は「市税を納めているのといないのとでは違うし、『二重価格』も各地で増えているので、仕方がない」と理解を示した。
 学生時代以来、50年ぶりに訪れたという栃木県の60代女性は、料金改定を知らなかったが、「思い出の場所に来たかった。値上げを知っていたとしても来た」と語った。
 市民かどうかの確認は、窓口での入城券購入時にマイナンバーカードや運転免許証を提示してもらう。市民以外は券売機で買う流れだ。
 他の観光客からも値上げに納得する声が多く聞かれたが、観光ボランティアの一人は「日曜午前の出足としてはちょっと寂しい」と心配した。
 18歳未満は市外、市民を問わず無料になった。歴史を勉強し、城に興味を持ったという小学5年の男児を連れた広島県の女性は「大人が値上げになった分、子どもの無料はうれしい」と話した。
■年間券第1号は市民の男性
 今回の改定に合わせて、5千円の年間券の導入▽日時指定デジタルチケットの本格稼働▽天守内の急な階段を上りやすくするための靴を入れる肩掛け携帯袋の配布▽子ども向けのパンフレット「よくわかる!姫路城」の作成など、利便性やおもてなしの向上への取り組みも始めた。
 年間券第1号を購入したのは市民の30代男性だった。「散歩ではよく(入城口の)手前まで来ていた。今後は散歩ついでに、どんどん中まで入っていきたい」と語った。
 デジタルチケットは、事前購入するため、夏の炎天下などに入城券を求めて並ばずにすむ。城側にとっても混雑を緩和できる。ただ、2025年春からの試行期間の利用率は8.9%(1月末現在)にとどまっており、今後の普及が課題だ。
 平塚正人・姫路城管理事務所長は「姫路城を将来へ保存継承するため、物価高など社会情勢の変化も鑑みて改定した。新たな魅力を創出し、来場者の安全性確保やおもてなしの向上に取り組む」とコメントした。(東孝司)