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つくばみらいで「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」6、7日開催 「茨城の米どころ」全国にPR 「ゆうだい21」が最終審査進出

2025.12.04
 米の味や品質を競う国内有数の「米・食味分析鑑定コンクール国際大会」が6、7両日、茨城県内で初めて、つくばみらい市の市総合運動公園「日本スポーツ振興パークみらい」で開かれる。市内で収穫された米も最終審査を通過しており、農業関係者らは「県内有数の米どころ」を全国にPRする機会、と期待している。(渡部穣)

 大会は「米・鑑定士協会」(大阪市)が主催し、今回で27回目。1998年に開かれた第1回大会の出品数は400に満たなかったが、現在は5千もの米が参加し、世界最大規模のコンクールとなった。2008年の第10回大会からは海外の産地も参加している。

 米の水分やタンパクなど「食味」と粒の整い方などを計測した1次審査と、精米後の白米の「味度値」(粘りなど)を計測した2次審査をあらかじめ実施。この結果、最もレベルの高い「国際総合部門」には、審査を通過した42点が最終審査に残った。つくばみらいの農家が手がけた「ゆうだい21」もその一つ。市内の農家が最終審査まで進むのは初めてという。

 最終審査は、6日午前に開催。審査員30人が作り手や種類を伏せた米を食べて、香りや粘り、甘みなどを基準に「おいしい」と感じた米に投票する。審査員は1人5票ずつを持ち、五つの米に投票。得票数の多かった米が「金賞」を獲得する。

 大会は全国の農業関係者が注目しており、「米どころ」をPRする絶好の機会。市は今大会に向けて、21年から毎年、市内産米のコンテストを開くなどして市内の農家の盛り上がりを後押ししてきた。一方、審査のための米を炊く「炊飯ボランティア」に参加してもらう市民らを念頭に、21年度からおいしい米の炊き方を学んでもらう講座を開催。農家だけでなく市を挙げての機運醸成も図った。

 市の担当者は「全国から味自慢の米が一堂に集まるめったにない機会。最終審査の様子も見学できるので、ぜひ熱気を味わってほしい」と来場を呼びかけるとともに、市産米のおいしさをPRするため、上位入賞に期待を寄せている。