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キッチンカーで子ども食堂を 埼玉で活動する団体が募金呼びかけ

2025.11.26
 埼玉県北本、鴻巣両市で活動する子ども食堂「ひなとま食堂」(田中沙友里代表)が、キッチンカーで「走る子ども食堂」も運営しようと、クラウドファンディングによる募金を始めた。離れた地区に住む子が利用できなかったり、朝の食事を提供できなかったりといった課題に対応するため、場所や時間に縛られない「移動型」も手がけたいという。
 目標額は中古のキッチンカーの購入・改修費などのための330万円。来春からの運営をめざし、1月31日までの募金を呼びかけている。移動型の子ども食堂は、県内ではさいたま市、越谷市、坂戸市などに先例があるが、数はまだ少ない。
 ひなとま食堂は現在、北本市のショッピングモールの催事場と鴻巣市の自治会館のどちらかで毎週金曜の夕方、1回につき約100人の子どもやその保護者らに、カレーなどの食事、勉強や交流の場を提供している。ただ両市内は公共交通機関がきめ細かく走っているわけではなく、「子ども食堂から離れた所に住んでいて、行きたいのに行けないという子もいる」といった声も田中代表の元に届いていた。
 民間・公共施設のスペースを借りて食堂を開いているため、朝早い時間帯に、多くの子が抜いていると言われる朝食を提供できないことも課題だった。家庭の経済的事情からか、「朝食と昼食を食べず、夕方にその日初めての食事を子ども食堂で食べた、という子もいる」(田中代表)という。
 子ども食堂に行ったことがなく、気兼ねしている人もいる。そこで、キッチンカーで各地区に出向き、気軽に訪れてもらう環境を作ることもねらいだ。「地域をくまなく回りたい」と田中代表は話す。
 来年4月からまず週1回、了解を得た企業や個人宅、公園の駐車場などで午前7時前後に朝食を提供し、給食のない夏休みには昼食を、2学期以降は週3回以上の朝食提供をめざすという。
 ひなとま食堂のボランティアスタッフは約20人。社会福祉協議会から年に数万円単位の助成はあるが、すべてが食費などの実費に使われているという。
 今回の募金は、公益性のあるプロジェクトを北本市がサポートする「ふるさと納税型クラウドファンディング」制度を活用する。寄付に返礼品はないが、ふるさと納税のように、寄付者は税控除が受けられる。市が各年度に審査のうえ認可しており、今年度はひなとま食堂を含む4件の募金活動が認められた。
 詳細・問い合わせは募金の専用サイトhttps://www.furusato-tax.jp/gcf/4905か、北本市の市長公室(048・511・9119)へ。(稲垣直人)